佳奈「………ふうっ。今日も忙しかったわ。」
私は勤務先の病院から帰る途中で
思わず独り言を呟いていた。
この仕事を始めて…かなり時がたった。
少なくとも命に関わる仕事だから
一時足りとも気を緩めることは出来ない。
それだけに、やりがいのある仕事とも
言えるのだけれど……。
疲れはやっぱり身体に溜まっていた。
時の流れには逆らえないもの…。
佳奈「昔と違って……私もそう若くはないものね………ふふっ。」
明日は、久しぶりの休み。
ゆっくりと身体を休ませないと。
大和や隼とも、話がしたいし…
???「………佳奈?佳奈じゃないか?」
私が考え事をしていると
後ろの方から名前を呼ばれた。
思わず振り向いてみると…。
佳奈「………!あ、あなた………!?」
そこには、私の『元夫』である
『匠』の姿があった………。