第5話

匠「ん…?あの小さな男の子……半天に甚平か。何とも変わった組み合わせだな。」



俺は側を通り過ぎていった少年を見て
何故か凄く印象的な感じがした。




店員「ご注文は?」




???「んだ!おら、うしさんのおっぱいさー!つんめてえのが、いいだよー!」



???「は、隼っ!ま、またそんな大きな声でっ!い、いつも…す、すみません…。」



店員「いえいえ。隼くんはいつも、アイスミルクをこう言いますからね。もう慣れていますよ。『ミルク先生』は、何になさいますか?」



ミルク「あ………じ、じゃあ、ミックスジュースで…。」



???「ふふ…。もうお馴染みの光景ってやつね。さあ、ミルクくん。出来上がった原稿、チェックするわよ。あ、わたしはコーヒーね。」



店員「かしこまりました。少々お待ち下さい。」




なんとも不思議な組み合わせだ。
どうやらあの若い男性は「先生」と
呼ばれていたから、多分作家だろう。



しかしまた、「ミルク」とは
かなり変わったペンネームだな…。